いじめ防止基本方針

 

熱海市立第一小学校いじめ防止基本方針

平成26年9月1日策定

令和 6年4月1日改定

   

 

 この基本方針は、「一人一人が大切な存在である」という理念に基づき、本校の児童がいじめのない学校生活を送ることができるよう、いじめ防止等を目的に策定しました。

 

1 本校のいじめ防止について

     教職員が「いじめはどの学級でも起こり得るものであり、いじめ問題に全く無関係ですむ児童はいない。」とい

 う認識にたち、児童が「いじめのない学校生活」を送ることができるよう、5つの視点で取り組む。

 ○ いじめについて共通理解をする

 ○ いじめに向かわない態度・能力を育てる

 ○ いじめが生まれる背景を理解し、指導上の留意点を定める

 ○ 児童に自己有用感や自己肯定感を育てる

 ○ 児童がいじめについて学び、いじめ防止に取組む

 

2 いじめを防止するための校内体制

 いじめ防止対策委員会を置き、いじめの防止、早期発見、対処等の措置を組織的に行う。

〈構成〉校長、教頭、教務主任、生徒指導主任、養護教諭、担任、スクールカウンセラー

    ※必要に応じて、スクールソーシャルワーカー、PTA代表、学校運営協議会委員会代表、人権教育担当

     にも参加してもらう。

    ※重大事態が発生した場合には、校内いじめ対策特別委員会を設置する。(校内いじめ防止対策委員会の

     構成委員に該当学年教員を加える。)

 

〈開催〉つぎの年間活動計画に沿って、いじめの状況を把握しながら必要に応じて開催する。

    4月    相談窓口の周知、情報交換会

    6月    生活アンケート カウンセリング月間(担任・児童)

    7月    教育相談(担任・保護者)

    8月    人権意識に関する研修会

    10月 生活アンケート

    11月 カウンセリング月間(担任・児童)

    12月    教育相談(担任・保護者)

    1月    生活アンケート

    2月   カウンセリング月間(担任・児童)

                 ※第2・4火曜日で、生徒指導部会(いじめ防止対策委員会を兼ねる)を実施。

 

3 いじめを未然防止するための取組み

 (1) いじめを認識することについての共通理解

  「いじめが起こらない土壌」をつくるために好ましい人間関係を築いて豊かな心を育てる。

  特別活動・人権教育・生徒指導の観点で予防につながる取組みを計画し、協力協働体制で実施する。

  また、普段から問題を相談できる職場の雰囲気を大切にしていじめが起こりそうな場合には毅然と対処し、継  

 続指導をする。

 (2) 児童がいじめに向かわない態度・能力の育成

  ① 人権意識

   規範意識を育成すること、生命を大切にする心を育むことをねらい、年間計画の中で、「お互いの人権を尊   

  重すること」、「自他の生命の大切さや生きていくことのすばらしさを理解すること」、「いじめなど身の回

  りでおかしいことがあった時、友達と協力しながら解決できる方法を知ること」などの内容を扱う。

  ② 道徳教育

     「ひびき合ういのち」、「かがやくいのち」、「大切ないのち」、「つながるいのち」を重点にし、生きる

  ことを喜び、自他の生命を大切にする心をもてるようにする。

  ③ コミュニケーション活動と生徒指導が機能した授業展開

   ・わかる授業で基礎・基本の定着を図り、達成感・成就感を育てる。

   ・学習規律の徹底を図る。

   ・総合的な学習の時間や学校生活で人と関わりを増やし、接し方の指導をする。

   ・情報モラルについて啓発活動をする。

   ・自然体験や具体物体験を取り入れる。

   ・読書・読み聞かせを大切にする。

   ・認められ、互いを大切にし、学級の一員として自覚できる学級づくりを行う。

 

 (3) 対人スキルや信頼感の育成

   静岡県人間関係づくりプログラムの指導事例を参考にして自他のよさに触れた活動をし、一人一人が自分の

  居場所を感じられるような集団づくりに努める。

 

 (4) 自らいじめについて学び、取り組むための素地作り

   ① 特別活動では、異学年と交流する中で自分の立場を意識するようにし、助け合う関係を築く。

    (たてわり活動の充実)

   ② 児童会活動でいじめ防止目標に目を向け、手立てを各学級で考えるなどいじめ防止に取組む意識を高め

    る。

 

4 いじめの早期発見に向けて

 (1)  朝の会や帰りの会、学習中の声や表情を観察する。

 (2)  休憩時間の様子をつかみ、日記など日々の観察をする。

 (3)  毎学期に学級集団アンケート、いじめアンケートを実施する。

  (回収したアンケートは担任・生徒指導部のダブルチェックでいじめの芽を探す。)

 (4)  教師からの声掛けなど、児童が日頃から気軽に相談できる環境づくりに努める。

 (5)  連絡帳、家庭訪問等を通して家庭との連携を図る。

 (6)  遊び仲間の話題や登下校状況の話題から人間関係を把握する。

 

5 発見したいじめへの組織的な対応

 (1)  認知した教職員は直ちにいじめ行為を止める。

 (2)  学級担任、生徒指導担当に連絡、管理職に報告する。

 (3)  当事者、周囲の児童、保護者から情報を収集する。

 (4)  学級担任、養護教諭、生徒指導担当教員、管理職などで役割を分担する。

 (5)  被害児童・加害児童への指導・支援を行う。(必要に応じて周囲の児童にも)

 (6)  保護者へ事情を説明し、今後の連携方針について話し合う。

 

〈重大事態発生時〉

  校内いじめ対策特別委員会を設置し、

「熱海市いじめ防止等のための基本的な方針  5 重大事態への対処(平成26年3月)」

により、速やかに対処する。

*ネット上のいじめ等で、学校単独での対応が困難な場合は、熱海市教育委員会と相談して対応を考える。

 生命、身体または財産に被害が生じるときは熱海警察署に通報するなど、外部の専門機関に援助を求める。

 

6 近隣地域や学区、家庭との連携

 (1)  家庭訪問や学級懇談、個人懇談で、家庭での様子や変化について情報を収集する。

 (2)  PTA、町内会、民生委員、サポート委員会と連携し、情報を収集する。

 (3)  熱海中学校及び近隣の小学校と連携をとり、情報収集に努める。

 (4)  HP、学校だより、学年だより等でいじめ防止を発信する。

 

 

7 関係機関等との連携

 (1)  重大事態は熱海市教育委員会へ報告し、解決に向けて指導及び支援を受ける。

 (2)  スクールカウンセラーと相談できる体制を整えておく。

 (3)  いじめられた児童が不登校になった場合は適応指導教室と連携をとり、登校できるよう支援する。

 (4)  暴力行為や恐喝など犯罪事案は、熱海警察署、熱海市少年補導センターに相談し、連携して対応する。

 (5)  いじめた児童の家庭に要因がある場合は児童相談所、民生委員等の協力を得る。

 (6)  電話や電子メールでの相談

  ① 子ども・家庭110番静岡県東部地区        055-924-4152

  ② 「いじめ・暴力」相談メール    http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/ijime/

  ③ 「      〃      」携帯サイト    http://www.pref.shizuoka.jp/m/ijime/

  ④ 24時間いじめ電話相談(固定電話優先)    0570-078310

  ⑤ 熱海市少年補導センター                         0557-86-6576

 

8 家庭や地域に協力を求めること

 家庭に求めること

  ○  子どもの話を真剣に聞き、子どもの悩みや不安に気付きましょう

  ○  子どもの様子が変だと思ったら、学校に相談し、協力して問題解決に取組みましょう

  ○  身体や金品などの被害に遭あったら、警察や学校などの諸機関に相談しましょう

  ○  わが子が「いじめる側」にならないように、日頃から話をして聞かせましょう

 地域に求めること

  ○  地域の子どもたちを温かく見守り、子どもたちに声を掛けましょう

  ○  いじめやしてはいけない行為を発見したら、注意し、家庭や学校に連絡しましょう

  ○  子どもたちは「地域の宝」です。地域を子どもにとっての安らぎと学びの場としましょう